佐藤卓さんインタビュー/コンセプト | GUEST&MEのソープやフレグランスバー

GUEST&MEプロダクトデザイナー
佐藤卓さんインタビュー

GUSET & MEに一番強く込められた思い

GUEST&MEシリーズのデザインを考える上で大きく影響しているのが、GUEST &MEの流通がかなり特徴的だということでした。
"いいもの"にこだわっているお店だとか、Webサイトから本当に欲しい人たちだけに届けるというやり方です。
本当に生活のなかで心地よさを感じたり、生活空間に馴染むデザインっていうのは、店頭で目立つようなデザインではないはずです。GUEST&MEのお話をいただいた時、そういう売れるようにデザインすることが優先される環境に対する問題意識を、このシリーズに向けることができる。そう思いました。

生活空間のノイズにならない、それぞれに馴染むデザインを

GUEST&MEシリーズを計画していた時には、既にインテリアに対する意識の高い人が増えている頃でした。自分の好きな個性的な空間づくりをして、ありとあらゆる生活空間が生まれ始めている中で、それぞれに馴染むものを準備することが必要だと感じていました。

それでいうとこのラインは、店頭で競争する必要もないので、個性をある程度、抑えるデザインが可能なわけです。生活空間のノイズにならない、生活の中での心地よさや、いろんな環境に馴染むデザインになっています。

「余計なデザインをしない」の考え方

まずGUEST&MEソープ。 ソープは“生タイプ”という新しい考え方で、つくりたての新鮮さが特徴的です。では、新鮮、フレッシュなものってデザインとしてどうあるべきものだろうかと考えました。 たとえば野菜を考えた時にフレッシュな野菜は、人の手が加わってゴテゴテしたデザインの中にあっても決してフレッシュに見えない。人の手が加われば加わるほどフレッシュに見えない。 そう、実は、あまりデザインしていないってことが新鮮でフレッシュに見えるポイントなんです。ですので、GUEST&MEソープは余計なことはしない、切っただけのカタチになっています。

またGUEST&MEフレグランスバーは、ケースがそのままスタンドになるアイデアをかたちにしました。ただそれは、発見してくれても、くれなくてもいい。とにかく、こちら側からなにかを強制するデザインではなくて受け取った人にゆだねるデザインということ。使う人が心地よかったり、自分なりに使えればいいと思うのです。

GUEST&MEがより多くの人に届いてくれたら嬉しい

このGUEST&MEのお話をいただいた時に嬉しかったんです。本来“使うためのデザイン”より“売るためのデザイン”が優先されてしまっている現状で、“使うためのデザイン”が優先されるべきだなとずっと思ってきたので。まさにそこに当てはまる、きっかけをもらえたような気がします。

末永くこの考え方が残って、そして人に届いて、生活の中のデザインを考えるきっかけになったら嬉しいです。
読者のアンケートの結果で「使いやすい」だとか「ギフトとしても喜ばれる」という意見がたくさん出てきたそうですが、もし多くの人がGUEST&MEのデザインをそんな風に気に入ってくれているのなら、これは本当に嬉しいですね。

"素材本来の持つ質感を生かした、心地よい存在"、その試みがちゃんと人に届いているとしたら、お役に立てているかもしれません。

佐藤卓さん

http://www.tsdo.jp/

東京芸術大学デザイン科卒業、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。以後、グラフィックデザインを中心に商品開発、パッケージデザイン、プロダクトデザイン、TV番組アートディレクション等の幅広い領域で活動。主な仕事として、ウイスキー、チューインガム、牛乳、化粧品等の商品デザイン、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」のアートディレクション、大量生産品をデザインの視点で解剖する「デザインの解剖」プロジェクトなどがある。

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