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- vol.04 西澤真実子さん(フラワーデザイナー)
プロフィール
西澤 真実子(フラワーデザイナー)
日比谷花壇シニアデザイナー。フラワーギフトの制作に長期間携わり、ギフトシーンにおける多くのフラワーデザインを経験。 現在は、ギフト商品の部門で商品デザインのコアを担い、トップデザイナーのひとりに数えられている。 シンプルかつ花材の繊細な色合いにこだわったデザインを得意とし、女性的で透明感のある作風が特長。独特のロマンティックな演出が、多くのファンを魅了してやまない。また最近では、書籍の表紙デザインやCDジャケットのフラワーデザインを手掛けるなど、多岐にわたる分野で活動を続けている。
——日比谷花壇のフラワーデザイナーとして活躍されていらっしゃいますが、具体的にどのようなお仕事をされているのですか?また、いつも、どのようにデザインを作り上げていかれるのか教えて下さい。
店頭でフラワーギフトのアレンジメント販売を経験し、現在では、カタログやインターネットで販売するギフト用企画商品のデザインに携わっています。お客様のオーダーやコンセプトに合わせて、このようなお客様ならこのお花、このような用途ならこういったお花がよいのではないかと考え、デザインを作り上げる仕事です。
店頭の場合は、贈られる相手の方の趣味や服装など伺いながらギフトシーンを想像して、お客様の気持ちが表現できるように、お花や色を選んでいきますね。店頭では、お客様をお待たせできないので、できあがるまで15分ぐらいです。
いずれの場合も、まず贈られる方があって、そこに自分のエッセンスを加えてデザインしていかないといけないので、常に自分の中の引き出しをたくさん持っていられるように、日頃から気を付けています。ファッション、インテリア、絵画、彫刻など、花以外のところからもエッセンスをもらうことが多いですね。
——贈られる相手もシーンもさまざまですから、いろいろなアイデアのストックがないと難しそうですね。西澤さんがフラワーデザイナーの道に進まれたきっかけは何だったのでしょうか?
もともと庭でいつも植物を育てているような家庭で育ち、自分自身もお花が好きだったので、昔から、お花屋さんで働けたらいいなと思っていました。そして、事務職を辞めて、アルバイトとして働き始めたのがこの仕事を始めたきっかけです。
花は同じ品種でも一輪一輪表情や色合いが違いますから、やり始めてみると、とても奥が深く魅力がつきない世界で、すぐに熱中してしまいました。また、植物自体が癒しのパワーを持っていることにも魅力を感じましたね。ハーブには摂取することで、体をキレイにしていく力がありますし、お薬にもたくさん使われています。そういった植物の力を知るようになって、ますますこの仕事をおもしろいと感じるようになりました。
——ふだんの生活の中でも花に癒される毎日を送っていらっしゃるのですか?
仕事から離れてからも身近に花がある生活を送っていますね。自宅のベランダでたくさんの植物を育てていますし、部屋の中にもいつも飾っています。植物は手をかけた分だけ、それに応えてくれるので、それを見るのはとても楽しいです。去年から小さい市民農園を借りて、ハーブをたくさん育て、料理にも使っています。このように自宅で植物と触れ合うことも、デザインを考えるときのヒントになるので、普段の仕事と繋がっていると感じますね。
——また、西澤さんは、にっぽん丸の船内をディスプレイされるなど、空間全体をデザインされることも多いそうですね。ギフトとしてのフラワーデザインと違う点はありますか?
空間全体をディスプレイする場合は、そこを訪れてくださる方に、心地よく過ごしていただけるよう気を付けています。花をどこに置くのか、どういった人が来るのか、目線はどこから来るのかなど、ギフト商品よりも考える要素は増えますね。そこにいる人たちがどういう動きをするのかも考えてデザインします。インテリアと同じで、その場所にふさわしく、邪魔にならないように気をつけています。
——ギフトとしてのフラワーデザインも、空間のディスプレイも、人の気持ちを癒すという根底の部分では繋がりがあるような気がします。西澤さんが特に気をつかっていらっしゃるところや、こだわりがあれば教えてください。
店頭でのギフト商品には、メッセージカードがついているのですが、そこに贈る人の気持ちが込められているので、その気持ちをお花でさらに引き立てて伝えたいと思っています。空間装飾をする場合でも同じです。お花を贈りたい、飾りたいという気持ちを、実際に目で見える形に表現していこうと常に心がけています。
——今回は、GUEST&MEをイメージしてお花をアレンジしていただきましたが、どのようなイメージで作っていただいたのでしょうか。
GUEST&MEは、自分のものをお客様のために、そしてお客様のものを自分のためにも使うというコンセプトで作られた商品なので、「日常の生活をちょっと豊かにする」というイメージで作りました。それに、GUEST&MEのデザインは、シンプルですけれど、パッケージのまま置いていてもインテリアになるような存在感があるので、クリスマスローズ、スズラン、フリージアなど身近にあるお花を使って、外に咲いている花を摘んできてそのまま飾ったような、シンプルでナチュラルなイメージに仕上げています。
それに、GUEST&MEは香りにもこだわりがある商品ですよね。今のシーズン、とても香りのいいお花が多いので、そういうお花を集めてみました。ゼラニウムというグリーンの葉を入れたのですが、これも爽やかな香りがします。香り自体は癒しや落ち着きのある感じでまとめ、花器はお家に置いてあっても違和感がないような、透明感のあるものを選んでいます。
——GUEST&MEをご自宅でも使っていただいたそうですが、使ったときの印象はいかがですか?
フレグランスバーのデザインが斬新で、パッケージもすごく印象に残りました。フレグランスバーを玄関に置いているのですが、帰って来た途端にいい香りが漂うので、扉を開けた瞬間、「これからリラックスできるな」と、気持ちが切り替えられます。今は、白いチューリップと一緒に飾っています。
——白いチューリップと合いそうですね。その他に、「このような花と一緒に贈っては?」というおすすめの花がありましたら教えてください。
春なら、今回のアレンジにも入れた、バイモユリ(右写真中央、半つる性の下向きに咲いた花)がおすすめです。色もグリーンで一見地味ですが、よく見るとすごく個性的な姿で、GUEST&MEに一輪添えたら、とても映えるのではないかと思います。あと、同じく今回使用したクリスマスローズもおすすめですね。
——西澤さんご自身の今後の展望について教えてください。
フレグランスバーや石けんも植物の油からできているように、植物は人間にとって本当になくてはならないものですよね。多くの方の生活の中に、花を取り入れていって欲しいと思います。そして、植物の見た目の美しさだけでなく、植物の持っている癒しの力を、もっとたくさんの方に伝えていきたいと思っています。








